
エアコンの暖房運転をすると「動いてない・風が出ない・暖まらない」このような症状でお困りの方の為の記事になります。
この時期良くある、エアコンの暖房運転をすると「風が出ない・暖まらない」という症状について
- エアコンの暖房運転時に「動かない・風が出ない」
- エアコンで暖房運転をしてるのに「寒い・部屋が暖まらない」
という2つの項目に分けて「でんきやがご紹介」していきます。
- 各メーカーのサービスマン
- でんきやさん
は、年末年始や冬の寒い時期とても忙しくなりますので、出張依頼を出してもすぐに来てくれ無いことが多くなります。
エアコントラブルの原因が、もしかしたら故障ではなく使い方の問題という事もたまにありますので切り分けの判断基準としても是非ご確認下さい。
使い方の問題を自分で対処出来れば
- 出張費の5000円ぐらいが浮く
- メーカーサービスマンは他の方の修理に迎える
とお互いにメリットがあります。
では、早速見て行きましょう。
エアコンの暖房運転時に「動かない・風が出ない」原因
エアコンの暖房運転時に
- 風が出てこない
- 動かない
は良くあるコール事例です。
というわけで
上記に2つのコール事例について順番に詳しく見て行きましょう。
風が出てこない・動かない原因
風が出てこない・動かない原因は大きく分けると
- 室内機の熱交換が暖まっていない
- エアコンの故障
のどちらかが原因です。
この時に注意しないといけないことは、熱交換が暖まっていない時です。
なぜかといいますと故障ではないからです。
外気の温度が低い時などは、特に暖まるのに時間がかかりますので、故障と間違えて修理依頼が来ることが多いです。
この時に判別方法は
- 運転ランプが点滅している
- リモコンにh00やf00などのエラーが出ている
の2つです。
リモコンにh00やf00が出ている場合は、本体の故障ですので、
すぐに
- でんきやさん
- メーカーサービス
に修理依頼して下さい。
運転ランプが点滅している場合は、室内機の熱交換器が暖まってません。
熱交換器が暖まっていない状態の場合には、室内機のファンは回りませんので風がでない・動かないという事になります。
あくまでも故障ではありませんので焦らないで下さい。
あと、気になるのが、熱交換器があたたまる時間ではないでしょうか?
年式や機種にもよりますが、数十分は見ておいた方が良いと思います。
特に古い機種や安価な機種については、暖かい風が出るまで時間がかかる作りになっております。
エアコンで暖房運転してるのに寒い!部屋が暖まらない原因
エアコンで暖房運転しているのに寒い原因は
- エアコンの能力が部屋に合ってない
- エアコンの故障
- エアコンの設定の問題
- 部屋自体に問題がある
という4つが考えられます。
では、順番に確認していきましょう。
エアコンの能力が部屋に合ってない

夏場はしっかり冷房が聞いていたのに
冬場の暖房がいまいち暖まらない・・・。

この様なお声をお客さまから頂くことがあります。
去年はしっかり暖房できていたのに、今年は暖まりが悪いと言うのであれば、本体の故障も疑わなければいけないと思いますが、購入後の初めての暖房運転であればエアコンの能力が部屋に合っていない可能性があります。
エアコンは、冷房・暖房と能力が異なってしまいます。
簡単に言うと
8畳用のエアコンを購入しても、冷房では8畳まで冷やせますが、暖房であれば6畳までしか暖まらないというような感じです。
もし、8畳の部屋に「8畳用のエアコン」を購入したのであれば暖房能力が足りませんので、必然的に部屋が暖まりにくいという現象が起きてしまいます。
カタログには、きちんと説明されていますが、どうしても冷房の畳数だけしか目に付かないことが多いです。
暖房運転してるのに寒い!
部屋が暖まらないと感じている方は、エアコンの能力がお部屋に合っているのかまず確認してみましょう。
パナソニックのエアコンで能力の参考例を掲載しておきますのでご確認下さい。
能力の参考例
エアコン品番 | 冷房能力 | 暖房能力 |
CS-F229A | 6畳 | 4.5畳程度 |
CS-F259A | 8畳 | 6畳程度 |
CS-F289A | 10畳 | 8畳程度 |
CS-F369A | 12畳 | 10畳程度 |
CS-F409A | 14畳 | 12畳程度 |
CS-F569A | 16畳 | 14畳程度 |
エアコンの能力が不足している場合は、
- カーペット
- こたつ
- ストーブ
- ファンヒーター
などを併用して寒さを乗り切るしかありません。
おすすめの暖房器具はこちらから
エアコンの故障
エアコンが暖まらないという時の原因に故障が考えられます。
昨日までは、しっかり部屋が暖まっていたのに、今日はなぜか「暖まらないし・いくら待っても風がこない」
このような時は、
- エアコン室内機本体
- リモコン自体に
h00やf00などのエラーがでてないか確認して見て下さい。
エラーが出ていればお客様ではどうしようもありません。
エラーメッセージが出ないタイプのエアコンでは、室内機の運転ランプやタイマーランプが一定周期で点滅していますので、確認して見て下さい。
どうしてもおかしいなと言うときには早めに
- でんきやさん
- メーカーサービス
に連絡してみましょう。
ちなみに修理の連絡をする時、点滅している箇所やランプの回数を伝えることにより、故障箇所の判定の参考になりますので、部品の用意もスムーズに行え早い修理が可能になります。
エアコンの設定の問題
エアコンで暖房運転してるのに寒い!部屋が暖まらない原因として次に多い事例は、エアコン自体の設定の問題です。
これは本当に多いです。
中でも
- 風向を上にしている
- 設定温度を低くしている
- 風量を最大にしている
以上の3つは比較的多い事例です。
では、なぜ1.2.3が悪いのでしょうか?少し詳しく説明していきたいと思います。
1.暖房時の風向きが上になっている
通常エアコンは運転すると
- 暖房時には風向きが下
- 冷房時には風向きが上
になります。
しかし、この風向きを自動ではなく手動にしているお宅を良く見かけます。
暖房運転時に風向きを手動で
- 真ん中
- 上
にしていると言う具合です。
何か意図している物がありそのような設定にしているのなら問題ありませんが、なんとなく変えているというのであれば問題ありです。
暖かい空気は、基本的に上に登っていきます。
風向きを下以外の中途半端な位置にしてしまうと、下まで暖かい風が届かずにすぐに天井に登って天井付近ばかりが暖かいと言う現象が起きてしまいます。
そうなると天井付近は、すぐに設定温度に達してしまう為、エアコン室内機の温度センサーが設定温度に達したと誤反応し暖房を弱めてしまいます。
このような自体に陥らないためにも、エアコンの風向きはとても大事です。
部屋の上ばかり暖かくなって下は寒いと感じる方は、一度風向きを確認して見るのも一つの手です。
2.設定温度が低すぎる

エアコンで暖房すると部屋が暖まらない・・。
今年買替えたばかりなのになんでなの??

エアコンを購入して頂いたお客様から、このような質問を頂くことがよくあります。
そのような質問を受けた場合
すぐさまエアコンの点検をしながら利用状況を確認したりします。
そうするとエアコンの暖房運転時の設定温度が22度や23度にしているという状況を良く目にします。
確かに、エアコンの暖房時の設定温度を22度や23度ぐらいにすることは、電気代の節約の為になるかもしれませんが、部屋はいつまでたっても暖まらないかもしれません。

そうなの・・。
なんで?

確かに不思議ですよね。
エアコンの吹き出し口からは確かに暖かい風が出て来ていますが、部屋の温度計を見ていると18度を指したあたりから上がる気配が無くなる(温度計の位置にもよりますが)と思います。

では、なぜなのかご説明します。
先ほどの 1.暖房時の風向きが上になっている の項目でも説明したと思いますが
暖かい空気というのは、すぐに天井に上がり天井付近に貯まってしまいます。
床の温度は、18度くらいにしかなっていなくても、天井付近は22度以上の温度になっていることがほとんどです。

ちなみに
エアコンの室内機は、部屋の間取りにもよりますが、大抵は天井に近い位置に取り付けされております。
ということは、エアコンの設定温度を22度にしていると、意外に早い段階でエアコンの室内機付近の温度はすでに22度に達していると言うことが起こってしまいます。
そうなると
エアコンについている温度センサーが反応し、部屋の温度を上げすぎないように調整してしまうんです。
部屋がなかなか暖まらないという現象が起きてしまう原因ともいえます。
では、どうしたら良いのでしょうか?
答えは簡単です。

寒い日は、設定温度をMAXにするということです。
ただし、ある程度部屋がぬくもってきたら温度は下げて下さい。
部屋の壁紙や天井が暖まってくると壁紙や天井の輻射熱で部屋自体がどんどんあたたかくなって来るからです。
始めに部屋を一気に暖めて、それから温度を下げる方が電気代自体も安く済むと思いますよ。
3.風量を最大にしている
エアコンの暖房運転時における風量は意外に大事です。
部屋がなかなか暖まらないという場合に風量をMAXで使っている方がいらっしゃいます。
確かに、すぐに暖めたいので風量をMAXにしたいと言う気持ちはすごく良くわかります。
しかし、エアコンの能力が部屋に対して大きい物以外では、風量を上げることはあまりおすすめいたしません。
実は、冷房も暖房も風量最大でガンガン風を送ろうとしてしまうと、能力が激減する事もありますので気を付けて下さい。(エアコンの機種にもよります)
風量は、基本(オート設定)を推奨します。
暖房時であれば風量が弱すぎても床まで暖かい風が届かないこともありますし、風量を最大にしてしまうと吹き出し温度が低くなりますので、寒く感じると思います。
と言うわけで、風量はオートにしておくのが一番良いと思われます。
今はやりの床暖エアコンなどは、部屋とエアコンの能力が一致していれば風量MAXでも問題ないかもしれません。

私の自宅のフル暖エアコン(CS-XS407C2)は風量MAXでも十分暖かい風が出てきます。
部屋自体に問題がある

エアコンで暖房運転しているのに部屋がなかなか暖まらない場合は、部屋に問題がある場合があります。

部屋に問題?

そうなんです。
木造のお部屋よりコンクリートのマンションの方が機密性が良いので暖房もよく効きと言うような具合でお部屋で暖房の効きは違ってきます。
それでは部屋自体に問題がある場合について詳しく見ていきましょう。
部屋に問題があり暖房が効かない時は
- 部屋の間取りが縦長い
- 部屋の天井が通常の住宅より高め
- サッシの立て付けが悪くて隙間風が入る
- 常に天井付近の換気扇が回っている
- 部屋と廊下の間にドア(仕切り)がない
- 部屋に2階に続く階段がありドア(仕切り)がない
- 人の出入りが多い
- 窓がたくさんある
- 欄間がある
という場合が多いです。
エアコンの暖房を入れても寒い時の対策方法
それでは、部屋に問題があり暖房が効かない時の対策方法を順番にご紹介していきます。
部屋の間取りが縦長い
部屋が縦長い場合は、エアコンが効きにくい状況です。
この時の対策方法は、
- 部屋の床・天井・壁が暖まるまで、エアコンの設定温度を上げておく
- エアコンの風量を上げて遠くに暖かい空気を送る(風向は下向き)
- サーキュレーターを使い天井付近の暖かい空気を下に下げる
- 換気扇を付けていれば暖まるまでは止めておく
以上の4つになります。
部屋の天井が通常の住宅より高め
最近の住宅は、吹き抜けのリビングなどもあり、天井の高い家が増えております。
この時の対策方法は先ほどと似ており
- 天井付近の暖かい空気を下に落としてあげるためのプロペラファンを付ける
- 部屋の床・天井・壁が暖まるまで、エアコンの設定温度を上げておく
- エアコンの風量を上げて遠くに暖かい空気を送る(風向は下向き)
などの対策が有効です。
特に、打ちっぱなしのコンクリート作りの家の場合は、コンクリートが暖まるまで部屋の温度がなかなかあがりません。
付けはじめは、最高温度でフル稼働させてまずは部屋の壁や床・天井をあたためて輻射熱を確保しましょう。
サッシの立て付けが悪くて隙間風が入る
部屋が暖かくならない原因の一つに、隙間風も視野に入れておく必要があります。
サッシの立て付けが悪くなっていたりして、隙間風が入ってきている場合部屋はなかなか暖まりません。
そのような時は
- サッシを直す
- サッシの隙間に隙間ガードを付けてみる
- 換気扇が付いていれば換気扇を止めてみる(外気の冷たい空気を部屋に入れないため)
- カーテンを新調して床ぎりぎり迄落とし、空気が入らないようにする
などの対策を試みると違ってきます。
可能な範囲で出来ること行う事が大事ですよ。
常に天井付近の換気扇が回っている
暖かい空気は、天井に溜まっていきます。
天井の換気扇が回りっぱなしであれば、その暖かい空気が外に逃げてしまいます。
換気も大事なのですが、部屋がある程度暖まるまでは、換気扇は止めておきましょう。
部屋と廊下の間にドア(仕切り)がない
部屋と廊下にドアや仕切りをわざと作っていない家も増えてきました。
簡単なのれんなどで廊下と部屋を区切っている場合は、どうしても冷たい空気が廊下から入ってきます。
ある程度時間が経てば暖まってくるとは思いますが、部屋を早く暖めたいのであれば、容量の大きいエアコンを付けるなどの対策が必要です。
部屋に2階に続く階段がありドア(仕切り)がない
リビングから2Fに続く階段があったり、リビングが吹き抜けになっている間取りは、天井が高い分部屋が暖まりにくいです。
- 床暖房
- 天井にシーリングファン
を搭載しているお宅もあるとは思いますが
付いていない場合はどちらかを検討する。もしくは、エアコン自体を大きな物に取り替えるなどの工夫が必要です。
一度でんきやさんに相談するのがベストだと思います。
人の出入りが多い
人の出入りの多い場合も、部屋がなかなか暖まりません。
常に人の出入りが多いのであれば、容量の大きなエアコンを付けると部屋自体をすぐに暖められますので安心です。
窓がたくさんある
部屋が暖まらない原因で良くあるのが、窓がたくさんある場合です。
この場合の対策方法は、今はやりの2重窓などに交換することです。
私の自宅もエコポイントが付いた数年前に交換済みです^^
冬場に2重窓を付けたのですが、かなりの効果が見込めましたのでおすすめです。
欄間(らんま)がある
和室のある間取りで、らんまを部屋と部屋の間に入れている場合は注意が必要です。
暖かい空気がどんどん隣の部屋に逃げていくし、隣の部屋の冷たい空気が欄間の隙間から降り注いでかなり寒いです。
このような時は
欄間を塞ぐしか方法はありません。
ちなみに
ホームセンターなどで段ボールを購入し必要なサイズでカットし裏からはめ込むという方法もあります。
ダンボウルであれば自由に取り外しも出来るので便利かもしれません。
エアコンの下にタンスなどの大きな家具がある
エアコンの真下にタンスなどの大きな家具があると暖房能力が極端に落ちます。
タンスに暖かい空気が当たってしまい、床まで暖かい空気が届きません!
このような時は、
- 風向を調整する
- エアコンの位置を変える
- タンスの位置を変える
が有効です。
しかし、1の風向を調整する場合は、効果が薄いかもしれません。
まとめ
エアコンの暖房が動かない!寒いのに「風が出ない・暖まらない」時に見る記事を最後までみて頂ありがとうございます。
- エアコンの暖房運転時に「動かない・風が出ない」
- エアコンで暖房運転してるのに寒い!部屋が暖まらない原因
- エアコンの暖房を入れても寒い時の対策方法
と言う項目に分けて見て頂きました。
この記事以外にも
エアコンの暖房関連の記事
エアコンの暖房が効かない!故障なのかそれとも使い方が悪いのか?
と言う別記事もあります。
気が向いたらご覧下さい。
これからも定期的な記事投稿はもちろん、記事のリライトも重ねていきたいと思いますので、よければ応援よろしくお願いいたします。
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では、最後までお付き合いして頂誠にありがとうございました。